レーシングカートのライセンスについて


ライセンスの種類について

レーシングカートにはライセンスが大きく分けて3種類あります。
JAF(日本自動車連盟)が提供するJAFライセンス、ヤマハ発動機株式会社と日本カートランド協会によって設立されたSLカートスポーツ機構(SLO)によるSLメンバーズ、各カートコース場が独自に発行しているサーキットライセンスの3つです。JAFラインセンスとSLメンバーズは全国各地で使えますが、サーキットライセンスはそのカート場オリジナルのものなので、そこでしか使えないものが多いです。

参考:
JAF|モータースポーツ
SLO | SLカートスポーツ機構

公式のレースに出場するにはJAFかSLどちらかの必要なケースが多く、レース以外の普段の走行でもカート場によってはいずれかのライセンスを所持していないと走行できないこともあります。

 
 
lisence
 

ライセンスの取り方

ライセンスの発行自体は簡単な座学と実技講習を受ければ取得できます。丸一日で終わります。講習は全国各地の指定サーキットで行われています。費用はJAFの場合は会員費込みで約22,000円、SLの場合は会員費込みで約13,000円程度です。講習を受ける場所で多少講習費が上下します。

座学の最後には簡単な筆記試験も行われますが講習をきちんと聞いていれば答えられる程度で事前に知識を詰め込む必要もありません。実技講習も座学の知識を活かして安全にマナーよく走れるかの指導なので速さも全く関係ありません。初心者でもOKです。

一度ライセンスを取得したら、そこから指定された大会に出場したり、定められた成績を修めることによって段々とグレードの高いライセンスにステップアップしていく方式です。

JAFとSLの違いについて

ものすごく簡単に言うと、「ガチ勢向け」はJAF、「エンジョイ勢向け」はSLといった違いがあります。

JAFライセンスは国内レースには必須のライセンスであり、国際ライセンスまでステップアップが可能です。将来はレーシングカートで食っていく、レーシングカートの世界で闘っていきたいといった「ガチ勢」には必ず必要な資格となっています。有効期限が1年しかないため毎年更新が必要です。ガチなライセンス感が伺えますね。

しかし逆にそういう人しかとってはいけないということももちろんありません。10歳以上であればだれでも取れる資格なのです。

JAFライセンスについてさらに詳しくははこちらから!
⇒「JAFカートライセンスについて」へGo!

SLメンバーズは、場合によってはこの資格だけでは走れないレースもありますが、全国共通サーキットライセンスであり、SLO主催のSLレースには出場できる資格です。普段は楽しくカートを乗ってちょっと腕試しにレースに出てみたいな、といった「エンジョイ勢」にはぴったりのライセンスです。SLは受験資格について視力や聴力といった身体的な側面で多少制限がありますが、自動車免許レベルのものなので普通にカートを楽しめている方は問題ないと思います。有効期限は3年です。

SLメンバーズについてさらに詳しくははこちらから!
⇒「SLライセンス」へGo!

カートをさらに楽しむために

レースにでないから、地元のカート場は免許いらないから、といった理由でライセンスを取らないのは非常にもったいないです。
カートやレースに対する知識、マナーといったことが勉強できるため、普段の走行にもきっと役に立ちます。自分はカートのことをちゃんとわかっています、という客観的判断を得ることができるのです。何より「カートのライセンスをもっている」なんて、すごい自慢できそうですよね。(実際は講習を受けるだけでいいなんて言っちゃダメですよ)
お金と時間は多少かかりますがもしかしたらそこで得た知識がタイムを縮めることもあるでしょう。ぜひトライしてみてはいかがでしょうか。