カートレースの種類
カートレースを行う前に、JAFが定めるカート競技の種類を知っておきましょう。レーシングカート競技には以下の2種類があります。
スプリントカートレース
スプリントカートレースとは、各ヒートの競技時間が60分以内、または走行距離が60km以内のカート競技を言います。要は周回数が決まっていて、その中で一番早くにゴールした選手の勝ちというパターンですね。
耐久レース(第2種)
対して、耐久レースとは、各ヒートの競技時間が60分を超え、または走行距離が60kmを超えるカート競技を言います。要は制限時間が60分以上で決まっていて、その中で何周(何km)走れるかというパターンですね。
信号の種類と意味
あと、レースを行う上で最低限把握しておかなければならないのが旗の種類。これはFIAで統一されているような内容ですので、どのレースでも同じだと思いますが、ここでもご紹介させていただきます。
国旗
スタートフラッグです。競技開始を合図します。
緑に黄色の山型
ミススタートです。再度スタートを行うことになります。
赤旗
レース中止です。ドライバーは安全確認し、停止しなければなりません。
白旗
サービスカー(救急車)がコースインもしくはコース内にいます。
青旗
静止して出されている場合は、追い越されようとしているので現在の進行方向を保持してくださいという意味です。振動する感じで振られている場合は、追い越されようとしているので、そのドライバーに進路を譲れという意味です。振られると意味合いが強くなります。
黄旗
静止して出されている場合は、前方が危険なので追い越し禁止という意味です。振動する感じで振られている場合は、前方が非常に危険であり停止準備せよという意味です。主にどこかで事故を起こした際に振られる旗で、イエローフラッグを振られた地点から事故地点までを減速・徐行・追い越し禁止エリアとして差しています。
赤縞の入った黄旗
静止して出されている場合は、前方の路上に油があるので注意してくださいという意味です。振動する感じで振られている場合は、すぐ近くの前方に油があるよという意味です。オイル漏れ等によって路面が濡れてしまって、そこを通過したらタイヤが酷いことになりますので注意が必要です。
緑旗
競技を続行してください。障害は除去されました、という意味です。ちゃんとした大きな大会では、各フラッグ地点において最初からずっとグリーンフラッグを掲げ続けていなければなりませんが、競技復活した場合のみにグリーンフラッグを掲出するケースも多いです。
オレンジボール
指示された番号のカートの技術的トラブルに対するピットイン命令です。通常、オレンジボールを出してもドライバーは該当者が自分か分かりませんので、ゼッケンを隣に掲げて指し示すことが多いです。指示されたドライバーは速やかにピットインして修理しなければなりません。
対角線で黒と白に分けた旗
必ず横に白地のゼッケンも添えて掲出しなければなりませんが、サッカーでいうところのイエローカード。警告のフラッグです。非スポーツマン的行為に対して、最後の警告となります。原則として2回出された場合は失格です。
黒旗
ゼッケンを添えて提示されます。指示された番号のカートのピットイン命令です。さらに該当するドライバーは競技長まで出頭しなければなりません。明らかにペナルティですね。
黒と白のチェッカー旗
競技終了です。前車を抜かずにピットインしなければなりません。だいたいゴールチェッカーとして振られますが、通過したドライバーは前方の車を抜くことなく、通過後の最初のピットに入らなければなりません。余韻に浸って2周以上してしまうとペナルティ対象となります。